実際に漏電を体験されたという方は少ないのではないかと思います。あまり遭遇する機会がないからこそ、実際に遭遇してしまうと戸惑ってしまうものです。漏電は大きな事故につながる可能性があるので対処に注意が必要です。そこで今回は漏電の原因と対策方法をご紹介します。
漏電が起こるのはなぜ？
漏電は文字通り「電気が漏れてしまっている」状態を指します。電気はケーブルを通して家の中や電化製品へと届けられます。私たちが電気をそのままの状態で触れてしまうことがあれば、たちまち感電してしまいます。届けたい場所へ的確に電気を運ぶこともできません。そうならないために電気を運ぶケーブルは、電気を通しやすい電線周りに電気を通さない「絶縁体」と呼ばれる素材を用いて保護しています。
漏電とは、絶縁体や電気の通り道に問題が発生し電気が漏れています。漏電してしまうと、無駄な電気を浪費するだけではなく、電化製品の故障、感電、火災など場合によっては人命に関わる大変なトラブルに発展してしまう可能性があります。漏電が起こらないために日頃からケーブル周辺に気を配らなければいけません。
漏電が起こるさまざまな原因
漏電はどこかのケーブルや電化製品に不備が起こっている可能性が高いです。漏電が発覚したときには、まずそこを探し出します。また、原因を知っておくと対策も立てやすくなるでしょう。
電化製品に水がかかった/浸水した
最近では防水機能を兼ね備えている電化製品が増えましたが、全ての電化製品が防水というわけではありません。電化製品が水に濡れたことで故障や劣化を引き起こし、電気が外に漏れ出すことがあります。雨漏りや水漏れによる浸水が多いです。
コンセントプラグに溜まったほこり
電源タップやコンセントとプラグの間にほこりが溜まったままになっていませんか。溜まったほこりに湿気や水分が含まれた状態で電気が流れると火花が散る危険性があります。ショートや火災の原因にもなりかねません。
電化製品にアースが付いていない
大量の電力を使用する電化製品にはアースの設置が必要不可欠です。必要に応じて別途用意することをおすすめします。
小動物がケーブルを噛んだ
ネズミや飼っているペットがケーブルをかじってしまい、絶縁体部分に穴が空いてしまうことにより漏電が引き起こされます。小動物の周りにケーブルを置かないようにするのが理想的です。
たこ足配線
電源タップを用いてのたこ足配線は、電源タップがまかなうことができる電圧量を超えた範囲で使用してしまうと発熱から発火を起こしてしまう可能性があります。コンセント口がたくさんあるからといって電気の使い過ぎは危険です。
ケーブルが細い
細いケーブルに大量の電気が流れると、熱を帯びてしまい、熱により絶縁体が変形してしまうことがあります。ケーブルの形が変わると漏電しやすくなります。細過ぎるケーブルを使用されている場合は要注意です。
漏電は放置すると危険
漏電は放置すると時には人命に関わる大きな事故につながる可能性があります。見つけ次第、早急に対応してください。漏電してしまうと下記のことが起きる可能性があります。
電気料金が上がる
漏電が起こると、本来使用する電力以外に、余計な電力を消費することになります。身に覚えがない電気料金が請求された場合は漏電の可能性があります。
感電の危険
漏れている電気に触れてしまうと、たちまち身体の中に電気が流れ込み感電してしまいます。万が一、大きな電圧が身体の中に流れると命の危険に関わります。
火災の危険性
漏電の量が多くなると火災に発展します。実際、漏電による大きな火災が起こってしまった例は過去にたくさんあります。ご自身のお住まいだけでなく、近隣の家屋に迷惑をかけてしまう可能性が高まります。
漏電が発覚したらすぐ専門業者へ連絡
漏電を放置することがいかに危険なことかお分かりいただけたかと思います。そして、漏電が起こってしまったときに自分で処理を行うことは避けるべきでしょう。作業中の感電や、大きな事故につながる可能性があるからです。漏電が発覚したら迅速に専門業者へ連絡し、対応してもらいましょう。漏電箇所が分からない場合も、まずは専門業者に連絡し、漏電箇所を正しい方法で探し出すよう指示をあおぎ、対応を待ちます。自分で無理に処理しようとしないでください。
まとめ
漏電の原因や漏電の危険性について紹介しました。漏電が発覚したときは、どのように対応したらいいのか分からない方も多いかと思います。そんなときは無理に障らず、まずは専門業者へと連絡し、漏電の可能性と、どのように対応すればいいのか分からない旨を伝えましょう。適切な対応をしてくれるはずです。
「株式会社イムラ清水電器」では漏電時の対応もしております。発生時には戸惑ってしまわれるかと思いますが、まずは当社にお電話ください。適切な対応をいたします。
